ボルボ DTCミッション『パワーシフト』の修理依頼をいただきました。
ボルボが約10年ほど前から導入し始めた、新生代のオートマチックミッションが『パワーシフト』です。VWのDSCの様なミッションですが、他社同様に壊れます(笑)今回は、2012年モデルのV60もミッション故障でご入庫。
テスターで診断すると、電気制御のソレノイドバルブが壊れているのを突き止めました。
しかし、この部品だけ交換ができず、油圧制御と一体となっている部品のメカトロニクス(写真の部品)まるごと交換する必要があるんですね。メカトロニクスとは、電子による機械の動きを制御する技術のこと。フォルクスワーゲンやアウディで交換したことがありますが、ボルボでは初めてのケース。
メカトロニクスを交換するにあたって、電子パーツリストで部品を拾い出して値段を調べると純正部品は50万円です。(汗;)
今は値下げしていますが、なかなか高価な部品。なによりボルボの純正部品は一般修理工場では入手できません。(ボルボカーズジャパンの嫌がらせです。(笑)
そのため、中古ミッションからの移植を行います。品番が適合するミッションからメカトロニクスを移植して、テスターで学習させます。今回はドナーミッションが安く入手できたので、15万円にて修理完了!
ボルボV60のパワーシフト修理が完了。
メカトロニクスの交換にあたって、純正部品では50万円する上に一般修理工場では入手不可。そのため、中古パーツ交換で対応し、15万円で修理が完了しました。
今回の修理は、お客様のご要望に応えられず高額になってしまうかと思ったのですが、そういう訳にもいきません。とはいえ、安全を脅かすのは元も子もなくなってしまいます。輸入車の修理は経験とパーツの仕入れで差が出やすい。これからも、これまでの経験を活かしながらご納得いただける修理方法を模索し続けていきます。
パワーシフト修理の他にも、「クラッチが滑る」「バックギアがが入らない」「トランスミッション警告灯が点灯している」など、クラッチ・ミッションのお困りごとは何でもご相談ください。
欧州最強自動車は、輸入車修理の実績が奈良県トップクラス。
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